カンティーユとは(3)

  1. “カンティーユ”という言葉に込められた物語
  2. “繊細さ”を蘇らせるために
  3. 繊細、かつ堅牢に(このページです)

3. 繊細、かつ堅牢に

エドワーディアン作品の写真

服部はカンティーユ技法を、古のままで現代に蘇らせようとは考えていませんでした。

カンティーユ技法の後に生まれた、英国宝飾品の高貴な進化を無視することはできなかったのです。女性的で柔らかい曲線を主にした“ヴィクトリアンテイスト”や、アールデコの、シンメトリーで幾何学的な直線的を主体にしたデザインを主体にした“エドワーディアン”といった、現代に繋がる美的感覚。それをカンティーユ技法の繊細さと調和させた作品を作りたいと考えていました。

そして、現代の宝飾品はプラチナの登場やダイヤモンドの普及、制作技術の向上により、より繊細で技巧的な宝飾品が実現できるようになってもいました。

失われたカンティーユ技法を下地とし、繊細な配慮で宝飾品の進歩と伝統を織り込む。それは舶来品を取り入れ、進化させてきた日本人が最も得意とすることでもあります。

実現したのは、エドワード王時代の英国や、宝飾品の本場であるイタリア職人でも実現していない製品でした。日常生活での着用にも対応し得る堅牢さや使いやすさが、精細さと同居していたのです。

その秘密はデザイナーの高度な設計技術でした。指輪の幅や厚みを詳細に検討することで、一見華奢に見えるリング部分(アーム)に、見た目以上の耐久性を与えたのです。同時に繊細な透かしの堀り幅を考慮した原形作りにより、曲がりにくさも追求しました。

さらに、リング部分はすべて「内甲丸仕上げ」に。これにより指通りは滑らかに、関節での引っ掛かりを最小限になるよう仕上げてします。着け外し時のストレスが少なく、節高の指の人は、0.5〜1号サイズを小さくできるというメリットもある技法です。

製品はキャスト(鋳造)した上で、手彫りという行程を踏みました。これにより、製造コストが抑えられ、かつ耐久性の高い宝飾品をお客様に提供できると考えたからです。

服部はこうして蘇ったカンティーユ技法に、さらに新たな試みを加えます。

本来は宝石の枠留めに用いられてきたミルグレーンを、連続した線上の装飾として多用したのです。これにより、ジュエリーの地金部分に生き生きとした表情と煌めきが加わりました。

この技法とハートや植物をモチーフをメインとした、平面的な透かし文様の技法が合わさり、新しい世界観を持った“カンティーユ”ブランドが誕生したのです。

“カンティーユ”ブランドの命名当初は、カンティーユ技法を習得できた職人が少なかったため、「これがカンティーユ技法の製品です」と、お客様に言えるものは多くありませんでした。

それから18年。現在では「カンティーユ」「ピアッシング」だけでなく、立体的なモチーフを組み合わせる「アッセンブル」や、様々な技法を組み合わせて作る、“カンティーユ”独自の「透かし細工ジュエリー」が実現しています。

現代に蘇った失われた物語“カンティーユ”。その気品と伝統が織りなす輝きを、あなたの人生の大切な一時に添えてみませんか?

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