カンティーユとは(2)

  1. “カンティーユ”という言葉に込められた物語
  2. “繊細さ”を蘇らせるために(このページです)
  3. 繊細、かつ堅牢に

2. “繊細さ”を蘇らせるために

ブランド“カンティーユ”を立ち上げたデザイナー・服部隆生は、若き日にカンティーユ技法で作られた宝飾品を目にして、衝撃を受けました。緻密な透かしに、細かな手彫りを駆使したそのデザインは、進歩した現代の宝飾技術を持ってしても「鋳造」できないものだったからです。

通常の宝飾品は、原形から形(ワックス)を起こして「鋳造」することで大量生産します。ところが、繊細な透かしを持つカンティーユ技法では、透かしが埋まったり、線が切れたりしてしまい、形を再現できないのです。このため、職人が1点1点、手作業で細かな透かしの線を組み立てるしかありません。これは、同じ型を使っても、世界に一つだけの作品になるということでもあります。

デザイナー・服部隆生は、この点に魅せられました。しかし、カンティーユ技法は、ジュエリーの職人でさえ「見たことも聞いたこともない」ものでした。

カンティーユ技法の一つに、地金を糸鋸で切り抜くピアッシング技法があります。この時、七宝つなぎ柄の透かしを指輪にしようとしたのですが、あまりの繊細さを要求された細工職人が「こんなの無理、作れない」と断ったほどでした。服部は諦めずに制作方法を考案し、自ら職人に指導します。

透かしリングの完成までには、10年を要しました。しかし、完成までの試行錯誤は、製品の完成度を大きく引き揚げたのです。

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